硫黄導電性高分子「ポリチオン」とは?
硫黄は、次世代の高容量材料として期待が寄せられておりますが、技術的な課題がまだ残っております。具体的には、分解劣化、絶縁性、電池反応の遅さ等です。そのため、現行の材料やその他材料に硫黄を混合し、高容量化を図るものが開発の主流となっております。しかし、硫黄そのものが電極に用いられていることに変わりはなく、分解劣化、絶縁性、電池反応の遅さ等の不安要素を抱えた電池となってしまいます。
そこで、弊社はこれらの課題を解決するためには、硫黄の良さを保持しながら、不安要素を克服することを分子そのものから設計し、それを正極材に用いるほかない、との結論に達しております。弊社代表の上町が分解劣化せず、導電性があり且つ電池反応の速い硫黄の分子設計を行うとともに、その分子の化学合成を行い、硫黄導電性高分子「ポリチオン」を開発いたしました。弊社ではその物質の正極材としての開発を進めております。
ポリチオンの強み
弊社の基本タイプの物質と他社(現行材料)と比較した場合、優位性、独自性、新規性において以下のような特徴があります。
弊社の硫黄導電性ポリマー「ポリチオン」を他の電極材料と比較すると以下のようになります。
リチウムイオン電池高容量正極材の開発に関する知的財産
- 機能性重合物及びその製造方法、電極材料及び電極(特許番号:3874391)
- レドックス活性重合物及びそれを用いた電極(特許番号:3969906)
- 酸化還元活性重合体、それを用いる電極及び非水溶液系電池(特許番号:4343819)